2011年04月17日(日)大津波と流されてきた瓦礫から室内のおじいちゃんを守ったGLツーバイフォー
2011年3月11日14時46分 三陸沖を震源に国内観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、
いわき市もその地震に伴った、津波、火災により、広範囲に甚大な被害を受けました。

ご紹介する写真のT様邸がある福島県いわき市久ノ浜町へも、地震発生後30分ほどで大津波が到達
T様邸でも、津波は瓦礫を伴いながら一気に押し寄せ、目の前に建っていた建物を土台ごと押し流し
T様邸へ激突するという最悪の状況でした。

解体されてあるが、建物には津波で流出した家1軒が丸ごと激突した。

海と直行する全面道路では、津波によって流されたと思われる自動車も・・・・

建物の二階から見た海岸線 どの家も海側から進入した海水が反対側に瓦礫とともに流れ出ていることが分かります。
実は、津波がT様邸へ到達した際、家の中には70歳になるおじいちゃんが海に面した居間に一人でいらしたのですが、
大挙して押し寄せる津波が、瓦礫により破壊された窓ガラスから一気に流れ込み、おじいちゃんは建物の中で津波に飲み込まれてしまったのです。
ところが、建物が頑丈だったおかげで、海側から流れてきた大量の瓦礫は室内へ侵入せず、また、山側の壁面に穴があいたり
ガラスが割れたりすることがなかったため、進入した海水は建物の中で勢いを弱め、おじいちゃんは室内に1.5m程も貯まった海水の中を
自力で泳いで階段から津波が到達していない建物二階へと上がることができたのです。

海水の流入経路とおじいさんが流された経路
室内を懸命に泳ぎ、ずぶぬれになりながら二階へ上がったおじいちゃんが目にした光景は・・・・

マグニチュード9.0の激しい地震と大津波の衝撃を受けたはずの建物でしたが、
二階では家具ひとつ倒れず、普段と何も変わらない風景がそこにはあったのです・・・・
おじいちゃんは落ち着きを取り戻し、息子さんの着替えを拝借し、津波が引いていくのをそこでじっと待ち
自分の足で避難所へ歩いて逃げたそうです。

津波後、前に建っていた建物が流出し、海まで見晴らしが良くなってしまった二階ベランダ。
後日、ジーエルホームのスタッフにより、建物の詳細な損傷チェックを行ったところ、
驚くことに、壁や床のゆがみや傾きは一切発生しておらず、
また、壁の中の断熱材や柱も湿気を持っていないため、補修を容易に行える事が分かっています。


また、驚くのはべた基礎内部に進入した海水は、震災後2週間目にして全く残っておらず、わずかばかりの砂を残しただけで
基礎下部はしっかりと乾燥を保っていました。
これは、一度大量に貯まった海水が、排水用の穴からしっかりと抜け、その後に基礎外周部から吹き込む換気効果により
しっかりと乾燥した為でした。

今回の震災で、T様邸のある地域を含むいわき市沿岸部では
とても甚大な被害が発生し、たくさんの財産が失われました。
しかし、T様邸のご家族は現在、避難先で元気に仕事を再開されています。
何よりも家族が全員無事であったこと、もう一度ここの建物を元通りに戻せることを
大変誇りに思っています。
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